香り

 

 

 

 

 

 

 

「香り」は時によって様々な効果をもたらす。

アロマテラピーと呼ばれるリラクゼーション効果や、

人が付ける香水、

そう聞いて、小学校や中学校時代の授業参観日に

自分のお母さんが

ホームセンターで298円くらいで売られているトイレの香水と、

どこが違うのか判らない香水を付けて来たのを

思い出した方も一人くらいはいるかもしれない・・・

 

誰だって「香り」に関しては良い経験と悪い経験があると思う。

良い方で言えば、

草原で感じた草木の香り

悪い方で言えば

草原で感じた草木の香りを一瞬で打ち消す「牛君」や「馬君」の熟成された天然肥料の香り

来年には豊かな作物育成に大きく貢献するのであろう。

 

「香り」は我々のごく身近にある。

マックの近くを通って、急にマックが食べたくなった経験はないだろうか?

車でドライブしていたら、全然知らない土地なのに、「あれ?この臭いどこかで?」なんて経験はないだろうか?

 

 

 

数日前、私はバスに乗った。

通勤のため、服装はスーツだった。

座席が空いているのを見つけ、私は二人がけの席の窓側に座った。

隣に誰か決まった人が乗る訳ではなかった。

一人でも多くの人が座れるように、という一般常識に従っただけだ。

 

バス停でバスが停車すると、一人の女性が私の横に座った。

年齢25歳前後、爪にはマニキュアが塗られ、ハイヒールに派手目のスカートを履いた割と細めの女性であった。

 

別に意識していたわけではないが、人間は呼吸をする

当然バスの二人がけに座っているのであるから、隣の人が香水か何か付けていれば

別に「犬」みたいに「クンクン」嗅がなくても臭いくらいは判る。

どこかで嗅いだことのある香りがした。

これは・・・・

と考えているとき、隣の女性は持っていたバックをおもむろに開けた。

バックはみたいな物が付いていて、緑色にギラギラ輝いていた。

ファスナーが「ジー・・」と軽く音を立てながら開いていく・・・

 

どうでも良い事だったが、私は何気なく下を向きながらバスに乗っていたため、視界に入っていた。

 

バックの中からは1本のスプレー缶が出てきた。

皆さんは年頃の女性のバックの中から出てくるスプレー缶と言われて、何を想像しますか?

 

大抵の方が、

髪型をキープするための「整髪料」や、

汗を抑える「制汗デオドラント」などの、

いわゆる「年頃の女の子なら常識!」

的なスプレー缶を想像したのではなかろうか?

 

しかしだ!

 

「朝バスに乗ったら隣に座ったお姉さんのバックから、年頃の女の子なら常識的スプレー缶が出てきた」

なんて話が号泣無惨に載るわけがない事は、

骨折尊よりも、読者である皆さんの方が熟知しているのである。

 

それでは、私がバスに乗り隣の女性のバックから出てきたスプレー缶とは何か?

 

ズバリお答えしましょう!

 

 

 

エアーサ□ンパス

 

 

である。

何がそんなに面白いの?

という方に説明しよう!

 

朝会社へ向かうバスの中なのだから、

個人差はかなりあると思うが、

骨折尊の場合、起きて20分ってところだ。

 

年齢25歳前後、爪にはマニキュアが塗られ、ハイヒールに派手目のスカートを履いた割と細めの女性が

持つスパンコールが付いたバックの中から、

エアーサ□ンパスが出てきたら、どうしますか?

 

寝起きで臭いに何かと敏感な時間帯。

 

穏やかな花の香りやアロマテラピーのようなリラクゼーション効果のある香りならいいかもしれないが、

 

エアーサ□ンパスのような刺激臭は超寝起きには、きつすぎるのである。

 

朝から鼻を、ツンザクようなエアーサ□ンパスの香り・・・

そしバスの狭い座席の隣どおしなのだから、当然移り香の心配も・・・・

 

案の定バスを降りると自分のスーツからも、

若干エアーサ□ンパスの香りが・・・・_| ̄|○

 

 

皆さん、今風の格好をした年頃の女性の近くに座る機会があったとしても、

むやみに臭いを嗅がない方が良いかも知れません?

 

 

 

 

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