奄美大島探検

 

 

 

 

 

 

2003年11月、私は仕事で奄美大島に来ていた。

予定していた仕事は、予定していた日程より1日早く終わったため、

私達が乗る予定の飛行機が出るのは明日。

つまり、今日一日何もすることがない。

よって、奄美大島で観光することに即座に決定。

 

仕事中散々俺を誘惑し続けた「マリンブルー」の海で泳ぎたい!!

という人は私以外にも結構いた。

 

私達が宿泊しているホテルの人に聞くと、

11月だというのにまだ泳げる!

ということで、「奄美大島海探検隊」がその場で結成された。

仕事で来ているため、海パンなんか持ってきていないが、

そこは男の職場?(男しかいないからってそれでよいのか?、というツッコミはなし。)

トランクスやハーフパンツで泳ぐことに迷うことなく決定。

「奄美大島海探検隊」は海へと出発した。

ホテルの人の話では、海までは約15分くらいで行けるらしい。

マリンブルーの海で泳げる喜びを胸に私達が意気揚々と歩いていると、

前方に白い看板が見えてきた。

「えっ?何々??」

その看板を見た一同は凍り付いた。

 

 

 

 

 

 

「ハブに注意」

確かにそこにはそう書いてある。

 

 

あまり「ハブ」に対して縁のない私は奄美大島に行くにあたり、

ハブの怖さを解説しているビデオを見た。

 

あまり詳しく覚えていないが、

ハブは目があまり良くないらしい。っていうか、ほとんど見えていないらしい。

その代わりに発達しているのが、目の下に穴が2つ開いているのだが、

その器官で熱を感じ、獲物に噛みつく習性があるという。
(以上の記述は私の記憶である、ということを念頭にお読みください)

 

ということは、

自分(ハブ)の目の前にいるのが

餌の昆虫やネズミ等の小動物であるのか、人間であるのか、区別が付かないということだ。

 

そしてハブの毒は強力であり、噛まれると人間の筋細胞が死ぬ状態(壊死という)や時には命を落とすこともある。

そして、あるHPには、ハブの恐ろしさについて、こんな事が書いてあった。

 

「沖縄諸島に生息するハブは、世界の中でも有数の猛毒を持つ毒蛇として有名です。

餌なしで1年以上も生き抜く生命力や、24時間にもわたる交尾を持続する精力をもち、沖縄の食生活にも登場します。」

 

そんなのに噛まれたら私も

 

 

 

24時間にもわたる交尾を持続する精力をもて・・・・

 

 

 

という冗談は置いといて・・・・_| ̄|○

 

ハブに注意!

そこにそう書いてある以上、私達が今いる海まで続く山道には、

ヤツが潜んでいる

と解釈して間違いないだろう。

 

ヤツがどこに潜んでいるのか分からない。

何かないものか?

これをすれば絶対ハブに噛まれることはない。

と言い切れる画期的な方法は!!?

そう考えながら歩いていく一同の前に現れた白い看板

 

 

 

 

 

 

「全員で一緒に大声でさけべ」

 

 

熊じゃないんだから!!!

 

っていうか、ハブって音、聞こえるの?

と思わず突っ込みたくなるような看板。

 

 

勿論いい歳して全員で「わ〜〜〜」なんて叫ぶわけなく。

我々はハブの恐怖に駆られながら海へと向かった。

 

 

白い看板を過ぎて少し歩いたところ、

 

私は足下に白い看板が落ちているのを発見した。

 

 

「ハゼに注意」・・・・

 

 

 

はぜですか?

↑ 「はぜ」

 

ですよ???

 

ちなみに、

↑ 「ハブ」

 

 

 

 

 

 

全然違うじゃないか!!!?

 

 

 

バカにしてます?

蛇と魚ですよ???

 

大体陸地を歩いているのに、いったいハゼが何をするって言うんですか?

 

 

 

奄美大島にバカにされながらも、ようやく「奄美大島探検隊」は海にたどり着いた。

 

11月なのに、普通に泳げます。

 

 

読者の皆さん。

奄美大島に行く機会があったら、

「ハブ」と「ハゼ」には、充分注意してください。

 

 

 

 

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