選択肢

 

 

 

 

 

 

人間生きていく上で様々な選択を迫られるものである。

自分の希望高校や大学、最近では小学校、幼稚園までもがその例外でなくなっている。

次のステップとしては会社、自分で事業を興す人や、いわゆる一流企業への入社を選択する人、

人生には様々な選択肢があると思う。

しかし選択肢はそういった人生を大きく左右するものだけではなく、ごく日常にも多数存在する。

例えば、今日の夕食は和食にしようか、洋食にしようか、中華にしようか?

これも立派な選択肢である。

服を買いに行くにしても、たいていの人がまず店を選び、その店の中でも、自分のイメージに近いもので、財布と相談しながら選択していくだろう。

人生は大なり小なり、数多くの選択肢の中から、もっとも良いものを選択しながら生活している、と私は思う。

が、

今回紹介する選択は、はっきり言って「極小」であり、いつ誰に起こってもおかしくないものである。

給食や学食、社員食堂等に代表されるように、一度に何百人分もの食事を作っているところでご飯を食べた経験は誰にでもあると思う。

そして、何百人分を一度に作り盛りつけしているのであるから、当然になってくる。

するとどういう現象が起きるか?

そう、皿から「イカ明太子」がはみ出し、半分くらいテーブルに着いている。

なんて光景を目にすることがあると思う。

もしそれが、あなたの皿ならどうしますか?

私が考える選択肢は、

@ テーブルはきれいそうなので、そっと皿に戻す。

A とりあえず、他のと混ざらないように皿のはじっこの方に置いておく。

B 誰も見ていないようなので即座に食べてしまう。

C 嫌な上司や同僚の皿と素早く交換する。

などだろうか?

 

しかし、S君(仮名)がとった行動は、そのどれでもなかったのである!

皆さんも考えてみてください。

上に書いた選択肢以外に考えられる選択肢は何か?

 

考えて頂いただろうか?

 

それでは正解です。

S君がとった行動、それは!!

 

 

 

ポケットにしまう。

 

 

 

再確認して頂きたい。

S君がポケットにしまったもの、

「イカ明太子」

誰がどう考えたって

食べ物です。

 

 

通常、ポケットの中から出てくるものと言えば、

ハンカチ、ちり紙、財布、家や車等の鍵等だろう。

 

だが、S君の場合は

 

 

ポケットからイカ明太子が出てくるのである。

 

 

世界広しと言えども

 

ポケットの中からイカ明太子が出てくるのはS君だけ。

とそう信じたい。

 

 

 

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