自動販売機の変
突然だが、2003年の11月のこと、
私は仕事で奄美大島にいた。
奄美大島と言えば、場所的には
沖縄と鹿児島とのちょうど中間地点くらいの
気候は亜熱帯に属し、
現在千葉県に住んでいるものの、東北出身の私にとっては
11月といえど、
暑い
太陽はジリジリと照りつけ、アスファルト舗装された道路は照り返しが激しく、容赦なく私の体力を奪っていく。
暑い〜!
のどはカラカラに乾き、っていうか体中の水分が汗として流れ出ている気がする。
このままでは、熱射病にでもなってしまう。
ってか、11月だっていうのに、よく見ると蜃気楼出てるし!
もう駄目だ!限界だ!
キーンと冷たいジュースでも飲んで、少し休もう!!
そう思い、約200メートル先の自動販売機に向かって歩く。
普通なら、200メートルくらい十数秒もあればたどり着ける距離がやけに長く感じる。
後、すこし頑張れ俺!そこに行けばキーンと冷たいジュースが飲めるぞ!
そう自分に言い聞かせながら、やっとのことで自動販売機にたどり着いた俺は愕然とした。
ちなみに、実話です。
※ 当然ながらジュースは入っていませんでした。