春の訪れ

 

 

 

 

 

 

青春時代

誰にでもあり、もう一度戻ることが出来るのであれば、戻りたいと思う時代である。

 

この話は私の会社の先輩が実際に体験しで話である。

 

あれは、私が大学1年生の春、

大学に入学し、受験勉強のため

彼女も作らず(とそこをわざとらしく強調していたように聞こえたのは私だけだろうか?)

我慢に我慢を重ね、ようやく合格した希望校。

大学と言えばご存じサークルというものがある。

 

彼女のいない私にとってサークル選択は

今後の大学ライフをエンジョイするために

最も重要な選択であり

この選択を誤ると大学生活が楽しくないものになりかねない。

 

というわけでサークルに入ろうと思うのであるが

どのようなサークルがあるか知らないのでは、選択のしようがない。

 

そんな時、

一見イケメン風の男が私に話しかけてきた。

「ねぇ〜君!?新入生かい?」

「うちのサークルで大学生活をエンジョイしない?」

今となっては古風に感じるこの勧誘も、

 

このイケメン風の先輩に付いていけば合コンもいっぱいして彼女くらいあっという間に出来るのではないか?

 

という淡い期待を胸に

侵入生の私はフラフラとその先輩に着いていくと、

大学の近くの喫茶店に連れて行かれた。

すると、そこには一人の男が椅子に腰掛けていたのである。

格好は・・・

 

 

 

ソリが入った頭はパンチパーマがあてられ、薄暗い店内には不釣り合いな黒色のサングラス、タンランを着込み

 

これでもかと言わんばかりのこわもてのお兄さんが座っていた。

 

 

それまでやさしかったイケメンの男は強面のお兄さんの前で

足を肩幅に開き、手を後ろに組んだかと思うと、大声で言った。

 

○×大学 応援団 藤■龍○

入団希望者を連れて参りました!

 

と声高々に私の名前をこわもてのお兄さんの前で申告した。

 

 

この時から、私の地獄の大学生活が始まったのは言うまでもないが、

こんな私も、応援団長になることが出来た

 

そうです。ようやく私に春が訪れたんです。

 

 

 

 

大学5年の春

 

 

ようやく私にも彼女が出来た。

 

って「大学5年の春」って留年してんじゃん!!!?

 

 

 

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